クリーンカップとは何ぞや。について少し解説します。
※ここではCOE/SCAJのCuppingシートのClean Cupの話をしています。
SCAのClean Cupは、ディフェクトの話であまり美味しさに直結しないので割愛します。
【Clean Cupの本質】
よく勘違いされやすいのは、クリーンカップの満点(最高評価)は「水」です。
実は、「何も無い」が満点なんです。
自分も言われるまでよく分かっていませんでした。
クリーンカップと、フレーバーは切り離したほうが無難です。
正確にいうと、
クリーンカップが高い→だから、フレーバー表現が見えやすい。という関係になります。
例えば、
「紅茶のようなクリーンカップ」と言う表現は正確ではありません。
正しくは
「Clean, Tea-like,Smooth mouthfeel」
「とてもCleanですね。紅茶のような風味、(紅茶のように)さらっとした質感が感じられます」
というほうが適切です。
【評価表現】
「水」と比較して、風味を阻害する「濁り、雑味」があるかを評価します。
そのため、一般的には
クリーンである、ない/クリーンカップが高い、低い
と評価することが多いです。
【評価方法】
1、カッピングでは液体を口の中に入れて、すぐ吐き出して、口の中に残るアフターに濁りを感じるかどうかを評価するのがまず基本の手法です。水と交互に比較して飲みながら、どの程度キャンバスに「汚れ」があるのか確認すると分かりやすいです。
2、それ以外にもフレーバーの分析からクリーンカップを評価する手法があります。
例えば、どの程度フレーバーが細かく分析できるかでも、クリーンカップを評価することができます。
これは、クリーンカップ=キャンバスの汚れとも言われていて、基本的にクリーンカップが高いほど、細かく分析できるからです。
例えば、COE採点基準で、クリーンカップの点数が高くなるほど、フレーバー表現が具体的に記述できるようになります。こんな風に(※あくまでイメージです)
Clean Cup 4点:甘い(けど、何の甘さか分からない) Clean Cup 5点:チョコレート(けど、どんなチョコか分からない) Clean Cup 6点:ミルクチョコレート Clean Cup 6.5点:エクアドル60%のチョコレート
点数は絶対的なものではありませんのであくまで目安ですが
点数をつけるときは、「なぜ」その点数をつけたのか、明確に説明できなければいけません。
【まとめ】
このように「クリーンカップ」はとてもベーシカルな部分です。
ただし皆さんがフレーバーを表現する際は、気にせずに
思ったことを自由に書きましょう!